留学サッカー生活 inリヨン

僕とリヨン第3大学とOlympique Lyonnaisとメタルの話です。

フランス、ヨーロッパ長距離バス完全比較の話

Bonjour,

 

 また前回の投稿から少し時間が空いてしまいました。その間僕はオセール→リヨンと移動して、現在はAirbnbでパリに滞在しております。その目的が先日開幕したEUROだと思った人、まだ甘い。僕の事をまだわかっていないようなので、反省して坊主にでもして下さい。僕の事をわかろうなんていう気が更々ないって人は…んーこちらも坊主で(面白い事が思いつかなかった)。

 

 現在パリの夜は売春婦がうようよしてるというブローニュの森の隣というか中にあるHippodrome de Longchampという競馬場(!?)で開催されているDownload Festival Parisに参加している真っ只中です。3日間のうちの2日目の朝なう。パリはホステルでも暴力的に高いので、今回は立地も良かったということでAirbnbなのです。フェスのこともAirbnbについても後日記事にしようと思います。

 まぁとりあえず今年から始まったということでフェスの運営はクソ。フランスクオリティ(単純にフェス慣れしてないからかな)。でもアイアンメイデンは最高だった。ウルっときたもん。メイデンは僕がまだメタル本格的に好きになる前から父さん(あまりメタラーではない)の趣味によりIron Maiden, Killers, The Number Of The Beastとかは聞いてて、まさかそんな、自分が生まれる遥か昔からやってるバンドを生で見れるなんて本当に夢のようだった。アンコールのThe Number Of The Beastのイントロが流れた時何てもう。Its number is six hundred and sixty six...

 そして今日は例のAmon Amarthとベビメタ。暴れるぞ!(6/11夜追記:アモアマ最高でした)f:id:Ryonnais:20160612190626j:imagef:id:Ryonnais:20160612190630j:imagef:id:Ryonnais:20160612190633j:image

 

 

 

 

 とまぁいつも通り早速長々書いてしまいましたが、今日はそんなことを書こうと思ったわけではありません。まず、

Parc Olympique Lyonnaisガイドの話 - 留学サッカー生活 inリヨン

 

こちらの記事を少し更新しました。EUROでリヨンに来られる方は再度ご一読どうぞ。

 

 

 

 そしてようやく本題に入りますと、今回はフランスを中心にヨーロッパの長距離バスの会社比較を僕目線でしていこうと思います。留学する人も旅行する人も、お金がなかったりなんやかんやで移動時に長距離バスを利用することは多いと思います(金欠、節約以外でバスを使う理由は見当たらないが)。                    

 僕はこの留学生活で死ぬほどバスを使いました。リヨンは場所的にイタリア方面やスイスが近いこともあってもうこれでもかというほどバスに乗りましたが、まだ乗る予定があります。ラーメン屋だったらそろそろ一杯タダで食えてもいいレベルの優良顧客ぶり。リヨンに留学する前は海外で長距離バスなんて使ったことは無かったのに、今では玄人、他の利用者と一線を画すオーラを放っています(盛)。

 

 ということでそんな僕がお送りするバス比較、お楽しみください。というかご参考になれば幸いです。Allez-y!

 

 

 

 

まず僕が今までに使ったバス会社とその特徴を列挙します。

 

・Flixbus(フランス国内、ドイツで利用)

一番お世話になっている会社。西はバルセロナ、東はワルシャワやコシツェ、ザグレブなど中欧東欧、さらに北はストックホルムまでおそらくヨーロッパで一番長距離をカバーしている。ドイツの会社で、フランスクオリティとは程遠い快適さが感じられます。

 

・OuiBus(フランス国内、ロンドン行きで使用)

フランス国鉄SNCFが運営しているバス会社。国営という事で国の威信がかかっているのか、安定感のあるクオリティ。SNCFのサイトで列車を検索すると一緒に出てきます。

 

・Isilines(フランス国内で利用)

民間のバス会社。ブザンソン→リヨンやリヨン→オセールでお世話になったことから、他社にない路線で顧客を得ている印象。

 

・Megabus(フランス国内、ドイツで利用)

安さで有名なバス会社。北米にもあるというか、そっちの方が有名。ヨーロッパでメガバス乗った人のブログとか記事見たことないかも。とにかく安い。

 

・Starshipper(フランス国内で利用)

ちょっとマイナーな会社。長距離というか中距離が多めな印象。リヨンからはクレルモン=フェラン行きやグルノーブル行きのバスが出ていた。

 

・Eurolines(あらゆる所で利用)

おそらくヨーロッパで最も有名なバス会社。Flixbusが最も広範囲をカバーしていると書きましたが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に広範囲の可能性アリ。というのも、この会社は自身のEurolinesのバスも走らせているが、現地の会社と提携(フランスではIsilines、スペインではAlsa、東欧ではLastaなど)している(実際提携している関係なのかはわからないが、Eurolinesのページからそれらの会社のバスを予約できる)。f:id:Ryonnais:20160612190907j:image

唯一撮ってたバスの写真。笑

 

 

 

 ここで少し説明しておきますと、フランスやドイツでの長距離バスで共通しているのは乗り方が簡単ということです。オンラインで買って、メールでチケットが送られてきて、それを携帯で保存して、バスが来る2、30分前にバス停に行って(必ずしも定刻通りに来るとは限りませんが。というか大抵は多少遅れます)、チケットのQRコードを乗務員の持ってる機会にかざせばOK。印刷の必要はありません。Megabusは送られてきたメールに書かれている予約番号を見せるなりすればOK。ただEurolinesやその他東欧などのバス会社では印刷の必要がありますが。まぁ東欧ではバスターミナルへ行ってその場でチケットを買うのが主流なので日本と同じようなもんです。

 

(僕的ヨーロッパでの長距離バスの乗り方のコツは・早めにバス停に行く・自分のバスが着いたら入り口近くの良い位置をとる・気後れすることなく我先に、というは少し言い過ぎですが自分からチケットを見せに行く・乗ったら座席を倒すことができる場所に座る(バス中央の入り口の前側(つまり後ろに席がない)ところがリクライニング可能ならばそこ)・混んでいない場合は隣に荷物を置きスペース確保、といった感じです)

 

 

 

 と以上僕が実際に乗ったことのあるバス会社6社を比較してみようと思います。フランスの長距離バス会社はほぼこれで全てなのでは。・値段・座席・Wi-Fiと充電、そして最終的にコスパで比較していきます。東欧旅行の時はなんかよくわからないバスも一杯乗りましたが、よく覚えていないし場所が違うので比較しにくいのでここは除外。あくまで僕の経験に基づく主観なのでよろしくお願いします。

 

 

 

まず第一ラウンド、値段。

安い Megabus<<Isilines=OuiBus<Starshipper=Flixbus<Eurolines 高い

 

 ここは間違いなくMegabusが1位です。サービス料含め 1.5€から長距離バスに乗ることができます。とはいえその値段でのチケットは限られていて、どのタイミングで手に入れることが出来るのかは不明。タイムセール的なのがあるのかも。Megabusのサイトをよく見ていなければいけません。ただこの値段で無くても他の追随を許さない値段。リヨン→パリだと5-8€で行けます。外食チェーンで例えるとすき家

 第2グループのIsilinesとOuiBusは並の値段。なか卯。15€ほど。

 次のFlixbusは長距離バス界だと少し高級感のある印象。ロイホ(牛丼で高級感あるとこ知らないw)。高校の最寄りにある唯一のファミレスがロイホだったが、高いから1度も行ったことがなかったという。

 Eurolinesは訳も無く高いんでちょっと変わったところに行く時以外調べません。笑 2ヶ月か3ヶ月以上前に買うと半額(キャンセル不可)みたいなのもありますが。

 

 

 

お次第二ラウンド、座席(乗り心地含む)

悪い Megabus<<Eurolines=Isilines=Starshipper<OuiBus<Flixbus 良い

 

 ここは間違いなくMegabusがビリ。安かろう悪かろうということで、大抵乗り心地悪いです。安くしようと考えたら当然乗員人数を増やそうとする訳で、席と席の間のスペースは狭く、正直リヨン→パリ間の6時間以上は乗りたくありません。笑 それに安いのであまり客層が良くないと感じました。少し差別的な表現になりそうなので具体的には言及しませんが、ぱっと見隣に座りたくないような人がいたり。そしてリヨン→パリなど人気の路線では時間によってはかなり席が埋まるので大抵2人分のスペースを確保することはできません。あしからず。

 EurolinesとIsilinesは座席は標準ですが混む率が高い印象。Isilinesでブザンソンからリヨンに帰ったときは初めての長距離バスなのにも関わらずブザンソンの前のディジョンで既にかなり席が埋まっていて、まだ長距離バス素人だった僕は一番後ろにキツキツで座ることに。ただこの間オセールに行った時は空いていて快適だったので、やはり路線によるかと。Starshipperはも並かな(雑)。

 その次のOuiBusは座席は並以上でややゆったりめ。割と混んでいて長距離のロンドン→パリ間で乗り心地が良かったのが高ポイント。まぁ隣に座ってた女性にちょっと親切しておれ良い奴じゃん、と自己満足したプラスな思い出が作用している感は否めない。笑

 トップはFlixbus。リヨン⇄パリ間だとおそらく良い車が割り当てられているので座席は皮革でゆったり座れます。Flixbusで乗り心地が悪かったことはありません。

 

 

第三ラウンド、Wi-Fiと充電。

悪い Megabus=Eurolines<Isilines<Flixbus=Starshipper<OuiBus 良い

 何とかMegabusが単独ビリを免れる展開。MegabusのWi-Fiは速度はやや遅め、更に同じ端末で200MB以上使うと速度制限にかかり使い物にならなくなります。コンセントは無し。Eurolinesはピンキリ、当たり外れが多いです。特に少し辺鄙な場所に行く場合大抵Wi-Fiはないです。HPにWi-Fiあるって書いてある!と言ってもない場合はEurolinesに限らず多々あります。ご承知を。コンセントもある場合ない場合、あるのに使えない場合があります。笑

 Isilinesは充電に関してはコンセントもUSBジャックもあり充実しているものの、Wi-Fiが遅いです。バス乗ってるのに電波弱いし。

 Flixbusもピンキリです。こちらも上述した通りリヨン⇄パリ間などは良い車両なのでコンセントがありますが、微妙な路線では僕の経験上ありません。Wi-Fiも途切れる場合が多々あります。使える場合クオリティは高いですが、使えない可能性は40%というところ。StarshipperはコンセントはありませんでしたがWi-Fiは快適でした。グルノーブルへ行く時にあまちゃんを2話連続放送で見た思い出が。笑

 OuiBusはWi-Fi良し、コンセント有りと人々が携帯端末やタブレットに依存しているこの時代にぴったりのバス。と何故か皮肉目に言いましたが、言うことなしです。快適なネット環境で長距離移動も楽々です。

 

 

 そして最後、コスパ(言い換えると僕の満足度)の比較。

 

悪い Eurolines<Megabus=Isilines<OuiBus=Starshipper<Flixbus 良い

 Eurolinesはフランス国内での移動には向かないです。国外では重宝しましたが。特に東欧に旅行する場合はかなり便利でしょう。ただ予約の際にセルビア語のページに飛ばされるのでグーグル翻訳ないと死にます。キリル文字読めねえって。

 Megabusは安かろう悪かろうという事でこの順位。パリのバスステーション(Bercy)もクソ汚くてあまり好きではないです。ただでさえバス移動というのは底辺中の底辺(言い過ぎ)、金欠マンが取る移動手段でバスを選択した時点で節約になっているのに、更にお金を切り詰めて快適でないバスに乗るのはちょっと…と思いました。ただ安いというのがMegabusの特徴なので、その辺は文句を言っても仕方がないのですが。

 IsilinesはWi-Fiが本当にアレ。でも路線的に痒いところに手が届く…みたいな感じで良いです。

 OuiBusの順位はフランスの意地ですね。笑 手堅くいくならOuiBus、おそらくハズレはしないでしょう。

 Starshipperは正直あまり利用してなく、言うなれば規定打率に達していないバッターが打率のリーグトップテンに名を連ねているような感じです。笑 前述した通り中距離中心なのであまり利用することはないかもしれません。

 Flixbusが僕の中では1位。お気に入りなので。笑 バスで移動するならせめて良いバスに乗りたいです。おそらくは快適な旅になるでしょう。よく利用する上に自分のブログでやたら賞賛するって自分はFlixbusの手先なのかって。笑

 

 

 

 

 

  以上僕の完全主観(自分で打ってて思ったけど完全主観って響きからしてエロいな)でお送りした長距離バス会社比較でした。

 そして少し番外編。フランスではカーシェアリングがとても一般的です。中でもBlaBlaCarというサイトが有名です。利用するには登録して、日時と出発場所と目的地で検索、見つかったらその自動車をオファーしている運転手に予約を申請、受け入れられたらそれでOKです。ユーザー同士の評価もしっかりしていて、割と女性の方でも気軽に利用できるのではないかと思います。

 メリットとしては近距離移動の場合安く早く移動でき、バスや電車で良い便がなかった場合に便利、デメリットとしてフランス語ができないと辛い(笑)ということが挙げられます。移動で困った場合の最終手段として利用するのが良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 いかがだったでしょうか。また今回も長々書いてしまいました。驚異の6000文字。普通のブロガーなら4分割はしそう。因みに僕が人生で一番快適だった旅はイスタンブール→ソフィアの長距離移動です。トルコは長距離バスがかなり発達していて、競争が激しくサービスが良いのです。僕のバスでは座席が隣とくっついていなく革製でゆったり、更に水やお菓子をタダでもらい、挙げ句の果てに高速脇のマックで休憩という。笑 良い思い出です。

 

 

 それではbonne nuit、長文失礼しました〜〜