留学サッカー生活 inリヨン

僕とリヨン第3大学とOlympique Lyonnaisとメタルの話です。

Download Festival Parisに一人で乗り込んでみた話

Bonjour,

 

 

 どうもこんにちは。フランスではようやく曇りや雨の日々が終わりを迎え、今まで力を貯めてきていたのかとばかりに太陽が本領発揮、余裕で真夏日となる毎日を送っています。クソ暑いです。夏ってこんな辛かったっけか。ここ数日は帰国を控え日本の炎天下(気温はそこまで変わりませんが、日本のがやはり蒸し暑いかも)に慣れるために強烈な日差しの下ランニングしたり歩いたりしていますが、地獄です。今住んでいるところがリヨン郊外だということは前回の投稿で書きましたが、そこからチャリで中心部に行くのもまた地獄。痩せそうです。でもたかが5kmのために1.8€使うのもバカバカしい。

 

 

 そんな暑くてダルい気候を、夏バテを(そして日本では憂鬱な梅雨を)吹っ切りテンションを上げ、来る夏本番に向けてメンタルを整えていくにはどうすればいいか。

 

 

 

 

 

 と聞かれればまぁ勘が鋭い人は言わずもがな気づいていると思いますが、そのためにはやはりメタルを聞いて歌いヘドバンするのが最良の手段です(余計暑苦しいという意見はナシで。てか例え余計暑苦しいとしても逆に一線を超えそうだよね)。

 

 というわけで今回は先日(一人で)行ってきた生まれて初めてのフェス、Download Festival Parisについて書こうと思います。てかなんか最近コロカシオン(シェアハウス)してる黒人がミュージシャンとか言って僕の嫌いなタイプのわけわからんヒップホップとかなんか知らんけどそういう類の(僕にとって)クソみたいな音楽を大音量で流して歌ってるからイライラしてる。笑 そのフラストレーションをこの記事で発散しようと思います。こっち来てからJ-POPも当然全く聞かないし本当に音楽に関してはメタル漬けになってます。みんな覚悟しててください。てかこれについて書かないわけにはいかないんです。Iron Maiden見てきたんですから。いざゆけメタラー魂!

 

 

 

 

 

 そもそもDownload Festival Parisとは。

 

ダウンロード・フェスティバル(Download Festival)とは、イギリスのイングランド、レスターシャーにて行なわれている野外ロック・フェスティバルである。毎年の晩春時期に開催され、ライブ・ネイションが主催する。
世界的に著名なサーキット場であるドニントン・パークを会場としており、同地では過去にオズフェストやモンスターズ・オブ・ロックが行われたことがあり、ダウンロード・フェスはその流れを踏襲して、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルからラップロック、グランジやポップパンクまで広くラウドロック全般に特化したフェスとして開催される。当初2日間開催であったが、2005年から3日間開催に移行している。

Wikipediaより引用)

 

 

 つまり本家はイギリスでやってるやつ、ということです。それが今年から(来年以降もあるかはまだ不明、オフィシャルTwitterはまた来年とツイートしてたけど)フランスはパリ、ブローニュの森にあるロンシャン競馬場(Hippodrome de Longchamps)でも開催されるようになった、ということです。どのような経緯でフランスでも開催されるようになったかは不明(ググっても見つからなかった)ですが、おそらくはHellfest(クリッソンで開催されるヨーロッパ最大級、フランスでは最初のかつ最大のメタルフェス)にも対抗できるフェスを作るという目論見があったのではないかなと思います。

事実、フランス西部の都市ナントから電車で20分程度のクリッソンで開催されるHellfestに対し、このDownload Festival Parisはパリ16区(つまりパリ郊外ではなく、本当にパリ)のPorte Maillot、Porte Dauphineからシャトルバスが出ていてるというアクセスの良さ、車いらずのフェスティバルということを前面に押し出しています。その結果集客は3日間で100000人、初回としては成功と言えるものでした(とフランスメディアには評されている)。

 

 肝心のラインナップはこちら。

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本家Download Festivalの一部のメンツとなっています。なので小規模っちゃ小規模でしたが、それでも豪華なもんです。僕はこのメンツを見た2秒後にチケット即決しました。3日間で148.50€、その他郵送などで結局160€かかったような記憶がありますが、それでも2万いかないくらいという安さ。最高です。キャンプ場は会場のすぐ近くに併設されていました。僕は利用していないので詳細は分かりませんが。

 

 

 

 

 前置きが長くなりました。今回は1日目のみ、2日目と3日目はまた次に。ようやく当日の話に入ります(書いている自分でもようやくである)。

 

 

 

 6/10。朝8時前にバスでリヨンを出発した僕は14時くらいにPorte Maillotに着き、一度Airbnbのホスト先(Levallois-Perretというパリ郊外の街で、Porte Maillotからは徒歩20分くらい。テント泊しない場合、Porte Maillot近郊のメトロの駅近くのホテルに泊まるのもありだと思うけど、こっちのが安いし便利。交通費もかからないし。特に今年はEUROの開幕戦が同日にあって、ホテルホステルを最初探していたけど軒並み満室だったのでAirbnbしか選択肢がなかった。災い転じて福となる、て感じ)に荷物を置いて、再びPorte Maillotへ。シャトルバスに乗って会場へ向かいます。

 

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シャトルバスは14時からとなっていましたが、なんだかんだもっと早くから走っていました。タダです。多少並びますが、循環が良いので割とすぐ乗れます。RATPもやればできるじゃん。常にそのサービスを維持してくれ、というのが無理な話なのは分かっている。このために主催者はおいくら彼らに払っているのだろうか。

 

 

 バスに乗って20分ほど、会場に到着。フランス人らしく当日チケットを買おうという事前準備もクソもない人々が長蛇の列を成していました。それに惑わされないよう注意です。Pass 3 joursというところから送られてきたパスで割とスムーズに入場できます。

 

 

 そして遂に(実際にも、このブログ上でも)会場入り。

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初めてのフェスだったのでやっぱり規模の大きさに驚きました。感激。そして世界各地からメタラーが数万単位で集まってきているという事実にも感激。僕本当にいつも思うのですが、普段は僕の周りにメタラーなんてほとんど、限りなくゼロに近いくらいしかいないのに、いざライブとなるとライブハウスにはどこからともなくバンTを着た人、タトゥーをしてる人、ロン毛でいかにもメタル好きそうな人達が集まってくるんですよね。そしてライブが終わったら各々また何処かへ帰っていく。メタラーの友達は周りに欲しいですが、それにしても僕はこの奇妙な現象が好きです。やはり残念ながら、特に日本では、メタルを聴く人はマイノリティであるわけですが、そんな中メタラーに出会うととても親近感を覚えます。そして今回はフランスという異国で沢山のメタラーの一員としてフェスティバルに参加するわけです。感動以外の何物でもありませんでした。

 

 つまるところメタルは人種を、性別を、歳を、国境を、何もかもを超越する神々しい存在ってわけです(ちょっと違う)。

 

 

 

 入ってすぐにキャッシュレス会計の為ののブレスレットをもらいました。これはかなり並びます。初日だったので30分以上は待ちました。事前にオンラインでアカウントを作り振り込んでおくとパスのバーコードを読み取ってもらうだけで受け取ることができるので良いです。逆に言えばその方法を取ってもそれだけ並ぶってことですが。笑 ただ飲み物の屋台など現金を受け取ってもらえないところもあるので注意です。

 

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ブレスレットの受け取りに時間がかかったのでGojiraはまともに見れませんでした。多少予習してきたのに。下の写真に写ってるビールは5€(250ml)で、容器を返すと1€戻ってくる。

 

セットリストは:

Toxic Garbage Island
L'Enfant Sauvage
The Heaviest Matter of the Universe
Silvera
Stranded
Flying Whales
Wisdom Comes
Backbone
Terra Inc.
Explosia
Vacuity

 

こういうリフがヘヴィなバンドは200%ライブの方がかっこいい。フランスのバンドだしかなりの盛り上がり。L'Enfant Sauvageのアルバムは結構好き。

www.youtube.com

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オフィシャルのマーチャンダイジングショップ。フェスのTシャツとかバンTとかその他グッズとか色々。メイデンはかなり品揃え豊富だった。

 

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一番小さいステージ3。あまり見なかった(知らないバンドばっかだし)けど、雨が降ってくるとみんな雨宿りのために入って行って満杯になっててわろた。恵みの雨ってやつ。笑

 

 

 

 この日は初フェスだったので、メイデン待機、場所確保のためにあまり動かず。よってステージ2のAnthlaxなどはパス。見たかったけどいかんせん相手が悪かったよね。

 

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メイデンの前のメインステージのアクトはDeftones

セットリストは:

Rocket Skates
My Own Summer (Shove It)
Be Quiet and Drive (Far Away)
Swerve City
Rosemary
Diamond Eyes
You've Seen the Butcher
Prayers/Triangles
Digital Bath
Knife Prty
Change (In the House of Flies)
Rubicon

 

 結構人気あるみたいだし(名前は知ってた)今年のRaRの映像とか見ても人の入りは良かったけど、自分にとっては人生で一番退屈なライブだった。。。

 というのはおそらく音楽性の問題で、僕がニューメタル系のバンドをあまり好かないということにそもそもの問題があった。だってボーカルの金切り声わけわかんないしいらないもん。笑 ファンの方はごめんなさい。まぁメイデンの前ということで既に待ちくたびれていたところに止めを刺されたという印象。コーンは嫌いじゃないんだけどなぁ。

 

 

 

 

 

 そして20:35、いよいよIron Maiden!!!!(フェスだとほぼ時間きっちり始まるからいいよね。ライブの入場してからの待ち時間によってテンションも高まっていくし。まぁそこで待たされるフラストレーションがあるから逆にライブがより一層楽しく感じるってのもあるけど。ウェンブリーでのBabymetalは15分遅れて出てきて心の中でブチ切れた。まさにふざロス。深夜バスでパリに帰る予定だったからそのせいでRoR見れなかったし)

 

セットリストは:

If Eternity Should Fail
Speed of Light
Children of the Damned
Tears of a Clown
The Red and the Black
The Trooper
Powerslave
Death or Glory
The Book of Souls
Hallowed Be Thy Name
Fear of the Dark
Iron Maiden
The Number of the Beast
Blood Brothers
Wasted Years

 

 予想通りのセトリでした。行きのバスでこのセトリのプレイリスト作ってひたすら聞いてましたから。笑(新譜はそんなに聴いていなかった)

 

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If Eternity Should Fail。ブルース・ディッキンソン出てきた時は鳥肌だったな。だってクソアクティブだし声量半端ないんだもん。この人が飛行機操縦して世界各国ライブで回ってるって信じられますか?こんな57歳他にどこにいるって言うんでしょうか。まじやばい。

www.youtube.com

(これはSpeed of Light)

 

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どの曲かは覚えていない。笑 なんとブルース・ディッキンソン、MC全編フランス語で行うというサービス精神。当然あまりうまくないので周りのフランス人も??となったりしていたけど、それでもすごい。世界有数のバンドたる所以か。

 

 Blood Brothersの時はメイデンのロゴが入ってるフランス国旗を掲げてバタクランの犠牲者へのオマージュとしていた。インフレイムスもライブで言及してたし、やっぱミュージシャンとしての衝撃は計り知れないものがあったのかな。そしてパリでそのパフォーマンスをすれば当然観客の心を掴めるという。

 

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The Trooper。こんなでかい旗振り回しつつ歌うブルースryかっけえよ。もちろん彼だけじゃなく、ヤニック・ガーズはギター弾きながらしょっちゅう左足をアンプの上に軽々と乗せるし、デイヴ・マーレイは若々しい笑顔だし、エイドリアン・スミスはイケメンギタリストだし、スティーヴ・ハリスは素人でもわかる変態ベーシストだし、The Red snd BlackとThe Book of Soulsでめっちゃ目立つし、ニコ・マクブレインは(よく見えないけど)歳を感じさせないパワフルなドラミングだし。まさにレジェンドオブザレジェンドである。

www.youtube.com

 

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Iron Maidenで一度終了。ファーストのタイトルトラック、自分の生まれるはるか昔の名曲を生で聴けるなんて思ってもなかったよ。

www.youtube.com

 

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アンコール最初の曲はThe Number of the Beast!!!Run to the HillsとかAces Highとかやんなかったのは残念だったけど、これが一番聞きたかった。イントロとサビは数万人が熱唱。6! 6 6! The number of the beast! Hell! And fire! Was spawned to be released!

www.youtube.com

 

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Wasted Yearsでfin。本当に最高だった、夢のようだった。初めてジェルラン行ってOLのリール戦見たときと同じ感覚だった(わかりづらい)。皆さんにも生まれて以来、10数年待ち焦がれていた瞬間を遂に迎えた瞬間というのがあったと思いますが、まさにその感情です。はーあ戻りてえ!

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 そして帰路へ。メイデンはメインステージのトリだったのでこれを見て帰る人も多くかなり混みましたが、会場からバス停への数百メートルの徒歩でおそらく千人単位で抜かしていったので苦しむことなく帰ることができました。日本人の底力。

 

 

 

 

 

 

 というわけでDownload Festival Paris1日目はこんな感じでした。いやはや圧倒的な人の多さに驚いた1日。フェス恐るべし。メタル最高。皆さんも聞いてください、聞かなかった人は大男揃いのアモアマのモッシュピットで一時間耐えてもらうからな!Twilight of the Thunder Godなんて地獄だぞ!

www.youtube.com

(再掲)

 

 

 

 次はそのアモアマとBabymetalの2日目、チルボドとトリヴィアムの3日目について書きます。乞うご期待!!!!(訳:期待してくださる人が一人でもいてくれれば一メタラーの端くれとして非常に嬉しいです、よろしくお願いします)

 

 

 

Bonne journée, 以上長文失礼しました〜〜